厚生年金基金は廃止の方向へ
(本日のニュースより)
厚生労働省は、財政状況が悪化している
厚生年金基金が大幅に増加していることから、
将来的に廃止する方針を決めました。
厚生年金基金は企業年金の一種であり、
公的年金である厚生年金の保険料の一部も
国に代わって運用(代行部分)しています。
年金制度は1階から3階部分に分かれており、
1階部分⇒国民年金(基礎年金)
2階部分⇒厚生年金、共済年金(被用者年金)
3階部分⇒厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金(企業年金)
企業年金の掛金は全額が企業負担で、
その目的は従業員の退職後の生活保障にあります。
数年前に企業年金の一つであった適格退職年金制度が廃止され、
多くの中小企業が中小企業退職金共済に移行するということがありました。
今回の厚生年金基金廃止にあたっても、他の制度への移行を促すとありますが、
現在の日本の経済状況を考えると、企業年金制度だけではなく、
年金制度自体を根本から見直す必要がある気がしてなりません。